凡人記

初老が気付き等について垂れ流します

動画、観るから聴くへ

YouTubeに代表される動画サイトの動画は玉石混淆である。
日常での限られた時間を、無価値のつまらぬ動画で潰されるのは実に馬鹿馬鹿しい事だ。
僕は日々の生活では極力、動画を観る事をしなくなった。
目からの情報を必要としない動画を好む僕には、もう随分前から朗読など聴く情報(言葉)、で想像出来る事が重要になってる。
勿論、自分の製造の仕事に関係してたり、目からの情報が必要な動画を観る場合は例外だけれど。

聴く、という行為は受動的な行為なのだけれど実に頭を使う。
対象者が何故その言葉を選んで発したのか?とか、僕ならもっと違う言い回しをしたのではなかろうか?等々。
又、逆に、そんな単語が有ったんだ!とか、美しい日本語の使い方が有るものなのだな、といった既に初老となってるにも関わらず、学ぶ所も多い。
家事等、生活にまつわるアレやコレをしながらでも、wirelessイヤホンをしながら聴けるしね。
そうした意味では僕の生活の中の<動画を聴く>事はBGMと同じ位の重要な位置付けといった所か。

聴くものは色々。
テレフォン人生相談、日本や世界の名作文学や小説、(僕は全く信じちゃいないが)怪談、ネットラジオの録音等。

テレフォン人生相談、何人も投稿者の方が居られるが、YouTube動画のサムネールにありがちな、文字が画面一杯に貼付けられているのは下品極まりなくっていけない。僕のお薦めは

https://www.youtube.com/channel/UCH4H20rv1QSAYsSKY9kKHjA
サムネールが実に控えめで、いつの放送分か明記されてるのが助かる。
聴きながら、自分ならどの様な回答をするだろうか?と考える訳だけれど、回答者の先生の答えが違ったりするのは(むしろ違う事の方が多いんだけど)嬉しい瞬間だ。
自分に足りてない経験が、間接的だけれど頭の中に情報として流れ込んで来るのは楽しい。

・日本や海外文学の朗読
https://www.youtube.com/channel/UCVz9IA6NTfLyuh4qDKfrW8g
朗読カフェは何人もの朗読者の方が居られるけれど、僕のお薦めは朗読カフェ代表の喜多川拓郎さんの朗読。特に宮沢賢治作品のクオリティーの高さには驚かされる。

江戸川乱歩の作品、怪人20面相以外に馴染みは無かったのだけれど、朗読で聴いてその作家としての才能に舌を巻くばかりだ。「屋根裏の散歩者」「人間椅子」とかちょっとどっきりさせられる。
https://www.youtube.com/user/kabosum
日根敏晶さんは趣味でやっておられる方の様だけれど、声のトーンや発声速度は僕にぴったり。

こうして朗読作品を聴いていると、同じ小説なんかを別な方の朗読で聴く機会にも恵まれるのだけれど、不思議と語り手が替わると作品全体の雰囲気もガラっと変化するのは面白い。
自分の声に自信は無いが、僕も機会があればやってみようかしら?とも思ったり。

宣伝では無いけれど僕は以下のアプリケーションを利用し、音声だけダウンロードしてたりする。
直感的に利用出来て非常に使い勝手が良いナリ。
https://jp.videoproc.com/