凡人記

初老が気付き等について垂れ流します

墨界さんのペン(その2)

水性ペン書道・墨界老師のクオリティの高さは安定してる。


硬笔书法,圆珠笔书写效果

 

さて、もう随分前の話だけれど、以前の記事で言及してたペンのレビューを備忘録として残す事に。
AliExpressで注文確定は12月11日。China Postで配達迄3週間って事だけど、年末進行でちょっと早まるだろ!年賀状の宛先・宛名書きには間に合うわい。

と思ってたけど25日を過ぎても到着はせず・・・
既に処理しきれなくなっているというのに、新たなペンを近場で何本か見繕って購入する羽目に。
購入したペンは失敗。結局、僕の贔屓にしてる<uni/style fit>0.5で賀状を書き上げたのだった。

注文したペンが届いたのは、3週間きっかりの12月31日・・・うーむ。
こういう所はしっかり管理されておるのだな、と評価する事にしておこう。

 

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届いたペン

 

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0.5青インクのオマケ付き

 

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試し書きしてみたけれど

 

さて、到着して直ぐに使ってみたのだけれど、葉書の宛名書きにボール径1mmは太過ぎか。
この線の太さだと、大封筒の宛名書きには丁度良いかもしれない。水性ペン書道に使う事が前提だと、最低でも1文字1.5cm角は必要だと思う。
そして何より紙を選ぶペンだ。兎に角、日本の優等生なペンと比べるとインクが半端なく出るので、乾くのに時間が掛かるし、滲むのである。半紙は試していないけれど、僕の使用用途にはちょっと合わなかった。

 

只、誤解無き様このペンについて言及しておくと、このペンの性能は素晴らしいの一言に尽きるのである。以下、良い点について記述。

【インク排出量が感動的に多い】
前述した様に、先ず「擦れ」といった症状とは無縁と思われる程にインクが出る。
説明が難しいのだけれど、僕の知っている日本製のペンでは味わえなかった感覚。
そんな訳で、文字に強弱を付けて書くには相当の修練が必要になるだろう。
ちょっと無愛想な外見だが、ドローイングにも非常に適しているペンだと思う。

【筆圧を掛けずに書ける(描ける)】
紙質に依るけれど、斜めに傾け(角度をつける)ても擦れずにインクが出るペンは、日本製では余りお目に掛かれ無いと思う。
∠30°は流石に厳しいが、∠45°は擦れ無く書けてしまうボール構造には驚きだ。
このペンは、力を入れず紙の上を這わすだけでも線が引けてしまう事も有り、「とめ」「跳ね」「払い」を表現するのは相応に練習が必要なのである。
兎に角インクが出ない!というストレスからは解放される事請け合いナリ。

【インクの色が濃い】
(手持ちのペンと比べ)くっきりとした黒さで、文字が引き締まって見えるのが良い。
レーザープリンタで印字される位の濃さと例えれば分かり易いか。
インクの量が多く、紙へ浸透するインク量のせいだけかもしれないケド。

今回はネットの書道家さんの情報を元に、ボール径1mmの物を選んでしまったのが失敗。
商品としては何の問題も無いので、次は同メーカーの0.5mmの物を試してみる事にしよう。


で、探しに探して、今使ってるのは理想にかなり近い物。

 

 

レビューでもかなり高評価を獲得しているので試した所、今後愛用するペンと相成った。
宛名書きを含め、1cm角程度の文字なら、今後このペン以外の選択肢は無いかも(※上記の太さの違うペンも試してみるけど)
筆圧の掛け具合で太さの強弱がしっかり付けられ、水性ペン書道以外にも最適。

少し気になるのはペン軸が細い所。そこは使う人の好みに調整の必要が有るかも。
後、2019年末のK社絡みのTOB株取引劇の影響か、このメーカーの商品自体が文具店でも置いていない事が多く、ネットで調達しなくちゃいけない。

在庫を切らさない様にしないとな。


1cmより小さい文字は<uni/style fit>の0.5一択かな。

uni製品は書き味が統一されているのが良いのだ。

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書き比べ。Juiceは筆圧を弱くすると擦れてしまう。